数年前、おばあちゃんが亡くなって実家へ帰った時。
その時に『親が死んじゃってからは親孝行が出来ないなー。』と思い、何かしようと思った。
子供が好きな親だから、きっと孫の顔を見せるのが一番の親孝行になるんだろうけど、その当時は結婚っていうより彼氏もいなく、すぐには実現できないと諦める・・・。
で、今自分に出来る事は何だろう。自分がしてあげたい事は何だろう。って
考えた結果、海外へ連れて行こうとひらめいた。
国内旅行は結構行く親だけど、海外には一回しか行ったことないし(しかも20数年前)、行きたいと思うところに連れて行こう。
で、行きたいところを聞いてみた。
chie母ははっきり言って海外には興味なし。ただ、オーストリアでクラシック観賞はしたいとのこと。
で、chie父。「僕ちゃん、ヤンキースタジアムで松井が見たいよー」
これはどう考えてもchie父が先だ。
松井がいつヤンキースからいなくなるか分からない。
というわけで、chieとchie父の二人旅。
観た試合は、人気があると言われているヤンキース VS レッドソックス。
せっかく行ってチケットが取れなかった・・・なんてことがないように、とあらかじめ日本で予約していったのだが、旅行の日程がなかなか決まらなく、やっと決まった頃には正規でのチケットは買えず。
しかたなく、代理店で購入したのだが、すごい値段。
chie父はどうしても観たいのだから、はっきり言ってそんなことは気にしてないようだったが、問題はchie。
野球なんか全く興味がないのに、なぜこんな金額を支払って試合観戦をしなければならないのか?
試合の間時間をつぶしているので、どうか一人で観戦してください。
とも思ったが、さすがにそれじゃあchie父がかわいそうなので一緒に観ることに。
ところが、球場にむかう地下鉄の中でファンの人たちを見てるうちに急に盛り上がってきてしまい、
「あー、失敗したー。ユニフォーム買っとけば良かった」
なんて思い始めてきた。
球場の中に入る前に荷物チェック。大きい荷物は中に持ち込めない。
『これくらいなら大丈夫でしょ』と思っていたリュックはNG。
しかたなく近くのスポーツバーに$5で預ける。
こんなとこに預けて大丈夫かなーと思うような場所だったが、預けないことには中に入れない。
財布とカメラだけ持ってやっと入場。
モニュメントパークへ行くため少し早めに行ったのだが、ものすごい行列。
ギリギリで中に入れました。

ここは歴代の永久欠番の選手達のモニュメントが飾られているんだけど、chieは誰が誰だか分からず。
かろうじてベーブ・ルースだけはわかった。
『ふーん』なんてたいして興味もなくだらだら見ていたのだが、chie父はまるで少年のように(自分の父親のことを『少年』と呼ぶのもだいぶキモイが)はしゃいでいた。
はしゃいでるchie父とは逆に、すでに飽きてきたchie。
さっきも書いたが、野球には興味がない。
chieにとってここで一番したいことは野球を観ながらホットドックを食べ、ビールを飲むということだった。
さっそく売店でビールとホットドックを注文。
なんだよー、ここでもIDチェックかよー。
・・・えっ、ID!?
この時まで気付かなかった。
chieはパスポートも国際免許証もあの怪しいスポーツバーに置いてくるという、なんともマヌケで危険なことをしていたのだ。
しかし、あせってももう遅い。
代わりにchie父に買ってもらおうとしたんだけど、なんとヤツまでパスポートを置いてきているではないか。
(っていうか、こんなオヤジ、ID見せる必要ねーだろ)
バカ親子です・・・・・。
それでもどうしてもビールを飲みたいchieは日本の運転免許証で売店のオネーサンに交渉。
『昭和52年』と記載されたその免許証を出し、「これは1977年です!!!」と必死で説明したところ、オネーサンは
「そんなに飲みたいのならいいわよ」(とは言わなかった。ただ単に後ろに行列ができていたので相手するのが面倒だっただけ)
とビールをくれた。
やっと獲物を手にしたchieは大満足。
席もアウェイ側だったけど、前から5列目、松井は目の前といういい席だったのでよかったよかった

結局試合も勝ち、chie父は何度も「夢が叶った」と喜んでくれた。
chieも生まれて初めて親孝行したかなー、と思った日だった。
ちなみにパスポート、国際免許証は無事でした。